ウルトラセブンは1967年から全49話が放映された。 ウルトラマンと異なり、地球を侵略する宇宙人との戦いが多く描かれている。そのためウルトラマンに見られたどこかほのぼのとした雰囲気が一掃され、登場するメカ群やキャラクターなどに軍事色が強い。また、「ノンマルトの使者」に代表とされる重厚なテーマを持つドラマも多く、ウルトラシリーズの最高傑作と評されることも多い。1994年(平成7年)には正統な続編(すべてのウルトラシリーズを無視したウルトラセブンとしての続編)である『太陽エネルギー作戦』がTV放映された。これは通産省とタイアップした環境問題啓発用の番組だったが、この後次々に作品が製作され「平成ウルトラセブン」(2007年現在で16作品)と呼ばれるようになった。このシリーズでは従来以上の重厚なドラマが展開されている。
平成ウルトラセブンの各作品は次の通り
『ウルトラセブン 太陽エネルギー作戦』1994年
『ウルトラセブン 地球星人の大地』1994年
『ウルトラセブン誕生30周年記念3部作』1998年(OVA)
『ウルトラセブン1999最終章6部作』1999年(OVA)
『ウルトラセブン誕生35周年“EVOLUTION”5部作』2002年(OVA) |
宇宙怪獣 エレキング |
第3話「湖のひみつ」に登場。 ピット星人に育てられた怪獣で、回転する三日月形の角と長い尾が有名である。セブンをその尾にまきつけて苦戦させたり、アイ・スラッガーで首や尾を切断されたりと有名なシーンが多い。セブンの中でも特に知られている怪獣(だと思う)。 |
反重力宇宙人 ゴドラ星人 |
第4話「マックス号応答せよ」に登場。 最終的には巨大化するものの、美女に化けてモロボシダンを騙まし討ちしたり、フルハシ隊員に化けたり、ダンに化けアンヌ隊員を拉致しようとしたり、基地内に爆弾を仕掛けたりすることのほうが得意。 |
放浪宇宙人 ペガッサ星人 |
第6話「ダーク・ゾーン」に登場。 ペガッサ星の荒廃により宇宙空間に建造されたペガッサシティで暮らすが、動力の故障でペガッサシティと地球が衝突することになった。地球の軌道を帰るように要求して(当然)断られたため地球を爆破しようとする。最後はペガッサシティを爆破されいずれともなく消えていく。巨大化はしない。 |
幻覚宇宙人 メトロン星人 |
第8話「狙われた街」に登場。 堂々と侵略するのではなく、煙草の中に仕込んだ人を発狂させる物質で、地球人類が自ら殺し合い滅びるのを待って侵略を狙う狡猾な宇宙人。最終的にはウルトラセブンに阻止されるが、夕暮れを背景にした戦闘や、室内でちゃぶ台を挟んでダンと対峙(しかも胡坐をかいて)する名シーンで有名。 |
異次元宇宙人 イカルス星人 |
第10話「怪しい隣人」に登場。 異次元空間に基地を設け、地球を侵略しようとする。 |
宇宙ロボット キングジョー |
第14話「ウルトラ警備隊西へ(前編)」、第15話「ウルトラ警備隊西へ(後編)」に登場。 ぺダン星人の作ったロボットであり、体を4つのパーツに分解できる合体ロボである。エメリウム光線やアイ・スラッガーが効かないほど強いが、倒されると起き上がれない。最後は「ライトンR30爆弾」で破壊される。 |
再生怪獣 ギエロン星獣 |
第26話「超兵器R1号」に登場。 故郷のギエロン星を超兵器R1号で爆破されたことに怒り、地球にやってくる。体をばらばらにされても再生できる能力を持つ。 |
戦車怪獣 恐竜戦車 |
第28話「700キロを突っ走れ!!」に登場。 新型火薬兵器スナイパーを奪おうとするキール星人によっておくり込まれる。戦車の上に恐竜が乗っただけというシンプルなデザインの怪獣である。 |
ロボット怪獣 クレージーゴン |
第38話「勇気ある戦い」に登場。 鉄不足に悩むバンダ星人が連れてきた怪獣で、蟹のような爪で自動車などをつまみ上げ、シャッターのつけられた腹に収納していく。 |
分身宇宙人 ガッツ星人 |
第39話「セブン暗殺計画(前篇)」、第40話「セブン暗殺計画(後篇)」に登場。 自らを無敵の宇宙人と称し、ウルトラセブンを倒すことで地球の戦意喪失をたくらむ。剛力怪獣アロンを送り込んでウルトラセブンの能力を把握した後、分身やテレポートなどを駆使してセブンのエネルギー切れを引き起こして貼り付けにした。ガラスのカプセルのような十字架に閉じ込められたウルトラセブンの姿にショックを受けたことはいまだに忘れられない。 |
サイケ宇宙人 ベロリンガ星人 |
第44話「円盤が来た」に登場。 極彩色なペロリンガ星から星にカモフラージュした円盤で地球に飛来する。 |
双頭怪獣 パンドン |
第48話「史上最大の侵略(前編)」に登場。 ゴース星人がつれてきた怪獣。今までの戦いに疲労の限界を迎えていたウルトラセブンと戦って敗れた後、第49話(最終話)に義手・義足をつけて改造パンドンとして再登場した。 |