ウルトラマンガイア(1998年、全51話)
前2作とはまったくつながりのない世界観で、主人公が世界中に突如生まれ始めた『天才児』の一人である、防衛組織での地形特性に適応できるいくつかのチームの存在、アグルという目的を同一にしながらもとる手段がまったく異なる別のウルトラマンとの戦い、まるで大河ドラマのようなストーリーのつながりなど、SF的な要素を多く取り入れながら、いくつかの新しい試みがなされている。
ただし、『光』によって人間がウルトラマンに変身するという基本思想は前2作と同じでこれらを総称して「人間ウルトラマン」と呼ぶこともある。
また後半では、ガイアと理解したアグルが自分の光をガイアに与えてパワーアップしたり、自らも新たな光を得てさらにパワーアップしたり、そしてガイアもさらにパワーアップしたりして、2人が協力して戦うようになる。
あるシーンでは、強敵にアグルV2が先制攻撃をあびせ、相手がひるんだところで一言「いまだ、変身だ」・・それを受けてガイアがスプリームバージョンに変身して敵を倒すのだが、まるでアニメ版のタキシード仮面とセーラームーンのようだった・・。 |
ウルトラマンガイア |
身長:50メートル、体重:4万2千トン。大地の巨人と言われている。高山我夢がエスプレンダーを使って変身する。ティガやダイナのようなタイプチェンジはできないが、本編中にパワーアップをとげる。必殺技についても、頭部から光線をムチのようにしならせて相手に命中させる「フォトンエッジ(ガイア)」や、合掌した両手を上下にずらして発射する「フォトンストリーム」など、タイプチェンジ後を含めて従来のウルトラ戦士が使っていた『両腕をクロスさせる光線』をまったく使用しない。 |
ウルトラマンガイア スプリームバージョン |
ウルトラマンガイアV2がガイアとアグルの光の力を最大に解放した最強の形態。体色の変化だけでなく体型も一回り大きくなり、まるでプロレスラーのようになる。必殺技は合掌した両手を上下にずらして発射する「フォトンストリーム」。 |
ウルトラマンアグル |
身長:52メートル、体重:4万5千トン。海の巨人と言われている。藤宮博也がアグレイターで変身する。地球を守るためには人間を排除しなければならないという考え方にたち、ガイアと衝突するが後にガイアの考え方を理解し、自分の光をガイアに託して戦いの舞台から去る。 |
XIGファイターEX |
XIGに所属する複座戦闘機。本来は指揮官用であるが、いつの間にか主人公の我夢専用機になった。自動操縦機能もあるため、我夢がガイアに変身してコクピットからいなくなってもそのまま飛び続けることができる。 |