機動戦士ガンダムは1979年にTVアニメとして制作・放映された。放映当時はさほど話題にもならなかったが、青年層をターゲットとして、戦場を舞台とした人間ドラマが描かれたり、ロボットがヒーローではなく兵器として扱われたなどリアリティを重視している内容がじわじわと評判を呼び1981年に劇場版第一作が公開された。 この劇場版は最初から三部作として制作されたものでTVシリーズを基本としながら一部の設定変更や新作画の導入など、単なるダイジェスト版にとどまらない作品となった。この後ガンダムはシリーズ化されていくことになる。 本作は劇場版第三作にあたる(めぐりあい宇宙は「めぐりあいそら」と読む)。アムロがはじめて心を通いあわす事のできた「ララァスン」とのめぐり合いと、悲しい別れ。ソーラレイによるジオン軍の反撃や、ア・バオア・クーでの死闘など息つく暇を与えない展開が続く。またジオングとの相打ちによってガンダムを大破させたアムロの最後の戦いは、シャアとの人間同士の戦いだった。これもまた既存のロボットアニメにはない、新しい試みだったといえるだろう。 |
ガンダム |
コード番号はRX-78-2。 地球連邦軍がジオン公国軍のザクを参考に開発した白兵戦用MS。サイド7から運び出す予定であったが、ザクの急襲を受けたためそのまま実戦配備された。「史上初の戦艦並の威力を誇るビーム兵器を持つMS」という戦闘力の高さから「連邦の白いヤツ(MS)」として、ジオン公国軍の前線兵士を震え上がらせた。 |
ジオング |
コード番号はMSN-02。 ジオン公国軍が開発した大型MS。脚部がない状態でも通常のMSとほぼ同じ頭頂高がある。サイコミュを搭載しており、有線式ビーム砲の腕を切り離して、オールレンジ攻撃が掛けられる。また、頭部だけを切り離しても攻撃出来る。80%の完成度で出撃し、ア・バオア・クーSフィールドでガンダムと交戦。これを中破させるが、自らも胴体を失う。最後はア・バオア・クー内でガンダムと相討ちとなった。 |
エルメス |
コード番号はMAN-08。 サイコミュシステムを用いて機体本体の制御と機体内部に搭載するビットと呼ばれる小型のビーム砲台の遠隔操作を行う。そのためコクピット内部は必要最低限の操縦機器のみで、その殆どはコンソール類となっている。また高Gによるパイロットへの負荷を軽減するため、機体前部に配置されたコクピットには高性能の緩衝装置が設けられている。ララァ・スンが搭乗した。 |
シャア専用ゲルググ |
コード番号はMS-14S。 ゲルググのプロトタイプをシャア用にピンクの濃淡に塗り分けた専用機。頭に角を有する。テキサスコロニーでの初陣ではかろうじてガンダムと引き分けた。 |
ギャン |
コード番号はMS-15。 ジオン公国軍がマ・クベ用に開発した、白兵戦用MS。中世の騎士を思わせる外観が特徴。テキサスコロニーでガンダムを待ち伏せ、数々のトラップで追い詰めるも最後はビーム・サーベルに切り裂かれて爆発した。 |