1974年に放映されたアニメーションで、原作はヨハンナ・シュピリの同名小説。村人と対立して山小屋に一人で住んでいるアルムおんじのもとに預けられたハイジの生活を描くもので、丹念に描かれたアルプスの山やホルンが鳴り響いて始まるオープニング曲、そして「とろけるようなチーズ」が有名。
内容としては不必要なまでにいこじなおんじと村人たちの対立があったり、デーテおばさんによってハイジがフランクフルトに連れて行かれたり(クララと出会えて結果的には幸せにはなったが)、そこで教育や職務に熱心なあまり人の心情が理解できないロッテンマイヤーさんに厳しくあたられたりと物語にはかなりの起伏がある。
個人的には、おんじとアルプスとの出会いが「第一部」、フランクフルトでの生活が「第二部」、足の悪いクララが立ち上がるまでを描いた「第三部」に分かれると思っている。 |
ハイジ |
日本で言うところの小学2年生程度の年齢だと思われる女の子。意固地なアルムおんじの心を溶かしたり、引きこもりがちだったクララの心を惹きつけたりと、周りを楽しくする雰囲気を持っている。しかし、預けられたフランクフルトでは山が恋しいあまり夢遊病のような症状をみせるなど弱いところもある。 |
クララ |
ゼーゼマン家の一人娘。ハイジとであった頃は車椅子に乗り、あまり外に歓心を向けない様子であったが、ハイジとであって気持ちが明るくなる。ハイジが山に帰った後、家族や主治医を説得して山に赴き自分で歩くきっかけをつかむ。 |
ユキちゃん |
ハイジが大好きな子ヤギ。シュトラールさんの飼いヤギ |
ペーター |
ヤギ飼いの少年で、村から山の頂上付近まで毎日ヤギを連れて行く。ハイジよりも年上ではあるがよくハイジに叱られている。学校嫌いで勉強も苦手だが木工に興味を持ちおんじの道具を借りてそりを自力で作ったこともある。 |
ヨーゼフ |
おんじのもとで飼われている賢いセントバーナード。カタツムリが大好物。 |
ロッテンマイヤー |
ゼーゼマン家に使える執事。悪い人という印象はないが、育ちや持っている学の関係か周りに対して厳しい言動で接することが多い。クララがアルムの山に行くことに最後まで反対していたが、アルムの山でクララの様子が大きく変わったことに影響されたのか、最終回ではクララがアルムの山を再訪することを容認している。 |