時は西暦2015年。舞台は、明治時代が始まらず江戸時代が続いたままからくり仕掛けが発達した町「からくり大江戸」。200年前、だんごを盗もうとしたところ、ねずみに会い、驚いて井戸に落ちて死んでしまった泥棒「善之助」は、「大福の神」によって頭にぜんまいハンドルと、悪人を改心させる必笑だんご剣を与えられ、ぜんまいざむらいとしてからくり大江戸に復活する。ぜんまいばねがほどけ切ってしまうと再び死んでしまうが、善いことをするとばねが巻かれてしばらくの猶予を得る。大福の神の「108の善いことをすると人間に戻れる」との言葉に従い、ぜんまいざむらいは今日も善行を積む。 |
ぜんまいざむらい |
主人公。頭の上にチョンマゲの代わりにぜんまいのハンドル、着物に継ぎ当てのある袴、幅広の帯を締め、腰に団子を連ねた「必笑だんご剣」をさしている。悪人を見つけると威勢良く飛び掛って行き、善を施していく。 |
豆丸 |
ぜんまいざむらいに弟子入りしている、伊賀の国出身の見習い忍者。一人称は「拙者」、語尾に「でござる」を付ける。おもに本編での説明役になっている。 ぜんまいざむらいと共に「だんごやいっぷく」に居候中。今は小さいが、いつかは背が高くなりたいと願っている。また、おねしょ癖がある。 |
なめざえもん |
細長い髷が自慢の金持ちで我侭な侍。小判を連ねた刀「小判剣」を常にさしており、かなり独善的で、お金で買えないものはないと思っており、多額の金を要する場面では「かねならいくらでもあるであるでやんす」と言って小判険を抜いて金持ちである事を自慢する。 |
だんごやおばば |
団子屋「だんごやいっぷく」のおばばで、本人が作る3色団子は自慢の味。髪型も団子に似ている。よく悩殺ポーズを披露しており、その度に「出た?!おばばの悩殺ポーズ!」とぜんまいざむらいと豆丸に気持ち悪がられている。その悩殺ポーズは、雀が逃げ出してしまうほど怖れられている。 |
ずきんちゃん |
本作のヒロイン。その名のとおり頭巾がトレードマークな、心優しく可愛らしい女の子。店でフィギュアが売り出されるなど、からくり大江戸においてはそれなりの小町娘らしい。 |
ぼたんちゃん |
ずきんちゃんの飼っている犬。顔は不細工だが、ずきんちゃんは可愛がっている。生まれてすぐに生き別れになった双子の妹のジュリエットがいる。 |