原作は水木しげる。貸本漫画家であった彼は、もともと1930年ごろから存在していた「墓場鬼太郎」という紙芝居をベースに1960年ごろに鬼太郎を主人公とした漫画を描き始める。当初はあまり人気が出なかったものの、1968年にタイトルを「ゲゲゲの鬼太郎」に変更したアニメが成功してから、彼の代表作となった。この鬼太郎はその後2008年時点で5回のテレビアニメ化が行われ、2007年にははじめて実写による劇場版が公開された。それぞれの作品傾向は、作成された年代によって若干の違いはあるが、原則として鬼太郎が人間界に迷惑をかける妖怪を懲らしめるというストーリーになっている。ただし、妖怪が人間に迷惑をかけることとなった原因が人間の傲慢さや無知さにあり、それを鬼太郎が最後に注意するなど単純な勧善懲悪ではすまされない奥深さがある。 |
ゲゲゲの鬼太郎 |
幽霊族の最後の生き残りとされている。先祖の霊毛を編みこんだちゃんちゃんこやリモコン下駄、髪の毛針などをあやつる。 |
目玉おやじ |
鬼太郎の父親。鬼太郎が生まれる前に息絶えてしまったが、子供を心配する強い思いから、目玉だけが生き返った姿。 |
ねずみ男 |
鬼太郎に対抗して「ビビビのねずみ男」と称している。欲深く、金のためなら平気で鬼太郎も裏切ってしまう。とにかく臭い男だが、鬼太郎とはなぜか馬が合うらしい。 |
砂かけばばあ |
砂をあやつる頼もしい仲間である。 |
子なきじじい |
ふだんは頼りなく見えるが、なき始めると岩のように重くなるという妖術を使う。 |
ねこ娘 |
普段は人間の少女の姿だが、ねずみ(ねずみ男を含む)や魚を見て、興奮すると、裂けた口に鋭い牙をむきだした猫の形相になる。猫の機敏さと鋭い爪が戦いの際の武器。一般的にはワンピースにおかっぱ頭とつり目がトレードマークだがアニメ第5作だけ現代風で異常なほどに可愛い。もう、最高である。 |
ぬりかべ |
相手の前に立ちはだかって、通行の邪魔をする妖怪。身体は頑強そのもので、溶岩の中などでも平気で行動出来るほどであり、この特性を活かして仲間を守る防壁となる。戦うときは敵に倒れかかって巨体で押し潰すほか、敵を取り押さえて体内に塗り込むなどの攻撃手段を持つ。 |
一反もめん(一反木綿) |
空を飛ぶ布の妖怪で、全長約10メートル(一反)の白い反物に細い目と腕が1対ずつ付いた姿。伝承ではどこからともなく現れて人の顔に巻き付いて窒息させる恐ろしい妖怪だが、アニメでは鬼太郎の仲間として登場し、彼や仲間達を乗せて飛行する。 |
牛鬼 |
頭部は牛の角や耳を備えた鬼、胴は蜘蛛に似た怪獣サイズの海の妖怪。 |
見上げ入道 |
伝承では山道などで現れ、見る見る巨大化していく妖怪。アニメでは一つ目の法師姿。空気を吸う事による巨大化能力を持ち、逆に吐き出す事で小さくなったり、強風や空気の糸、炎などを吐いたりして攻撃する。炎の輪で敵を空へ巻き上げ、この世から消す秘法「霊界流し」を使う。 |